【会員】【初心者向け】GPT-4oを活用してスクショからデータ転記するVBAコードの生成方法

GPT-4oを活用したVBAコード生成の手順

はじめに

今回は、チャットGPTの最新モデルであるGPT-4oを利用して、スクリーンショットからデータ転記を行うVBAコードを生成する方法を詳しく紹介します。この方法を使えば、画像認識機能が強化されたGPT-4oを活用して、売上データの転記と統合を効率的に行うことができます。特に、複数店舗の売上データを一括で管理したい場合に非常に役立ちます。

スクリーンショットの準備

まず、各店舗の売上データがExcelファイルとして保存されているフォルダ構造をスクリーンショットで記録します。各店舗の売上データは日付、売上金額など7項目で共通のフォーマットになっています。これにより、データの一貫性を保ちながら、効率的に統合することができます。

スクリーンショットの取得手順

  1. フォルダ構造のスクショ: 各店舗別に売上データが格納されているフォルダ構造を撮影します。これにより、GPT-4oがどのようなフォルダ階層でデータを管理しているかを認識できます。
  2. 転記先Excelシートのスクショ: データを転記統合するためのExcelシートのスクリーンショットを取得します。これにより、転記先のフォーマットをGPT-4oに認識させることができます。
  3. 店舗別Excelシートのスクショ: 各店舗のExcelシートから1店舗分(今回は横浜店)のスクリーンショットを取得します。これにより、GPT-4oが転記する元データのフォーマットを認識します。

GPT-4oへのアップロードとプロンプトの入力

次に、取得した4枚のスクリーンショットをGPT-4oにアップロードします。チャットGPTの画面左上のプルダウンメニューからスクリーンショットを選択してアップロードします。

  1. スクリーンショットのアップロード: 画面左上のプルダウンメニューから「画像をアップロード」を選択し、先ほど取得した4枚のスクリーンショットを順にアップロードします。
  2. プロンプトの入力: スクリーンショットをアップロードした後、「店舗ごとの売上データを転記統合するVBAコードを生成してください」というプロンプトを入力します。

VBAコードの生成

アップロードが完了したら、GPT-4oがスクリーンショットを解析し、転記統合のためのVBAコードを生成します。生成されたコードは以下のようになります。

vba

Sub 転記統合()
Dim ws統合先 As Worksheet
Dim フォルダパス As String
Dim ファイル名 As String
Dim wb店舗 As Workbook
Dim ws店舗 As Worksheet
Dim 統合先行 As Long

' 転記先シートを設定
Set ws統合先 = ThisWorkbook.Sheets("統合シート")
統合先行 = ws統合先.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1

' 店舗データが格納されているフォルダのパスを設定
フォルダパス = "C:\path\to\店舗別売上\"

' フォルダ内の全てのファイルをループ
ファイル名 = Dir(フォルダパス & "*.xlsx")
Do While ファイル名 <> ""
Set wb店舗 = Workbooks.Open(フォルダパス & ファイル名)
Set ws店舗 = wb店舗.Sheets(1)

' データを転記
ws店舗.Range("A2:G" & ws店舗.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row).Copy
ws統合先.Cells(統合先行, 1).PasteSpecial Paste:=xlPasteValues

統合先行 = ws統合先.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1
wb店舗.Close SaveChanges:=False
ファイル名 = Dir
Loop

Application.CutCopyMode = False
MsgBox "データの転記統合が完了しました。"
End Sub

コードの実行手順

生成されたVBAコードをVBE(Visual Basic for Applications Editor)に貼り付けます。以下の手順で実行します。

  1. VBEへのコード貼り付け: Excelを開き、Alt + F11キーを押してVBEを起動します。次に、[挿入]メニューから[標準モジュール]を選択し、生成されたコードを貼り付けます。
  2. コードの実行: VBEで標準モジュールにコードを貼り付けたら、F5キーを押してコードを実行します。

注意点

VBEの起動方法や標準モジュールへのコードの貼り付け方、VBAの実行方法については、前回の動画で詳細に紹介していますので、そちらを参照してください。

まとめ

以上で、GPT-4oを活用したスクリーンショットからデータ転記を行うVBAコードの生成方法が完了しました。この手法を活用することで、売上データの転記と統合作業が効率化され、業務の自動化がさらに進むことでしょう。

GPT-4oの高度な画像認識機能を利用することで、手作業でのデータ入力の手間を省き、より正確で迅速なデータ処理が可能になります。特に、複数の店舗や多くのデータを扱う場合、この方法を導入することで作業効率が大幅に向上し、ミスも減少します。ぜひこの方法を試してみてください。

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